関連論文・学会発表 Academic Paper

薄毛のメカニズムや、S-DSC毛髪再生医療に関する論文の一覧ページです。

学会発表

学会名 演 目

2026年6月,第125回 日本皮膚科学会総会,京都

[教育講演11 脱毛症の治療選択とその背景]
〇男性型・女性型脱毛症の治療オプションとしての再生医療とその展望.入澤亮吉
⇒日本全国の皮膚科医に向けた教育講演で、S-DSC毛髪再生医療の開発経緯や臨床成績に加え、注入手技の工夫や実際の治療経験を紹介し、女性型脱毛症を含む新たな再生医療としての可能性と、患者のQOL向上を目指した今後の展望について解説しました。

May 2026, 14th World Congress for Hair Research, Seoul

[Symposium 19]
〇Dermal Sheath Cup Cell-Based Therapy for Hair Follicle Regeneration: From Mechanism to Clinic. Harada K
⇒世界の毛髪研究者や医師に向けて、DSC細胞が毛髪を成長させ頭皮環境を改善するメカニズム、S-DSC毛髪再生医療の臨床成績および日本での実用化の現状などについて講演しました。
[一般演題]
〇Immunomodulatory potential of human hair follicle dermal sheath cup cells and development of a morphometric quality control method assessing this potential for regenerative therapy. Tsuji H, Lin H, Kinoshita S, Nakazawa Y, Ogo M, Ohyama M
⇒DSC細胞が、頭皮の免疫バランスを整える働きも持つ可能性を報告しました。さらに、DSC細胞の形状を画像解析することで、その効果を予測できる新しい品質評価法を開発。将来的な治療効果の安定化や、円形脱毛症などへの応用の可能性について示唆しました。
〇Morphological profiling to predict clinical outcomes in autologous dermal sheath cup cell therapy for male and female pattern hair loss. Kinoshita S, Soeda M, Tsuji H, Aoki S, Nakazawa Y, Ogo M, Harada K, Ohyama M, Niiyama S and Tsuboi R.
⇒S-DSC毛髪再生医療において、培養したDSC細胞の形態情報から治療効果を予測できる可能性を報告しました。細胞画像による評価は既存の遺伝子マーカーとも関連し、より効果の高い細胞製造や治療成績の向上につながる新たな評価手法として期待されます。

2026年5月,2026中国化粧品科学技術大会(CAFCI),中国

〇表皮バリア機能の向上および炎症鎮静化におけるIDO-Kyn-AhR軸の役割.辻飛雄馬
⇒DSC細胞が産生するIDO-Kyn経路に着目し、炎症抑制や皮膚バリア機能改善の仕組みを解析しました。KynやDSC細胞培養上清が角化細胞の炎症を抑え、バリア機能を高めることを確認しました。健やかな肌づくりにつながる新たな知見として評価され、三等賞を受賞しました。

2026年3月,第25回 日本再生医療学会総会,神戸

[シンポジウム14 美容/アンチエイジング領域における検証型診療をどうする?]
〇毛髪再生における検証型診療の在り方:男性型・女性型脱毛症に対するS-DSC毛髪再生医療を実例として.大山学,原田和俊,新山史朗,入澤亮吉,木下美咲,尾郷正志,坪井良治
⇒日本再生医療学会のシンポジウムで、S-DSC毛髪再生医療の開発から実用化までの取り組みを紹介しました。多施設共同臨床研究によって有効性と安全性を検証するとともに、治療効果に関連する因子や免疫調節作用の研究成果を示し、エビデンスに基づく再生医療のあり方について解説しました。
[一般演題]
〇自家毛球部毛根鞘細胞の細胞形態解析による男性型・女性型脱毛症治療効果予測. 木下傑, 添田麻由実, 辻飛雄馬, 青木宗一郎, 中沢陽介, 尾郷正志, 原田和俊, 大山学, 新山史郎, 坪井良治
⇒DSC細胞の画像を解析し、治療効果を予測する新たな手法について発表しました。細胞の形や大きさと発毛効果の関連を解析した結果、従来の遺伝子情報と組み合わせることで予測精度が向上することを確認。より効果の高い細胞の選別や、再生医療の品質向上につながる可能性が示されました。
〇培養ヒト毛球部毛根鞘細胞の免疫制御能とその形態解析による予測.辻飛雄馬,林杏怡,木下傑,中沢陽介,尾郷正志,大山学
⇒DSC細胞が、免疫調整因子を産生し、炎症反応を抑える働きを持つことを報告しました。また、細胞の画像からその働きを予測できる新たな評価法を開発し、将来的な治療品質の向上や円形脱毛症への応用可能性について発表しました。

2025年12月, 第33回 毛髪科学研究会, 東京

[スイーツセミナー]
〇S-DSC毛髪再生医療の開発と実用化後の症例報告.新山史朗
⇒S-DSC毛髪再生医療の開発経緯から実用化後の治療状況までを紹介しました。臨床研究で確認された有効性・安全性に加え、実際の治療でみられた発毛効果や患者の満足度、今後の課題について報告しました。
〇患者様満足度向上の取り組み.入澤亮吉
⇒S-DSC毛髪再生医療の被験者を対象に、薄毛に配慮したヘアデザイン支援の効果を検証しました。ヘアスタイルの提案により満足度や前向きな気持ちが向上し、治療に加えQOL向上を支援する新たな取り組みとして紹介されました。
[一般演題]
〇The mechanism of action of dermal sheath cup cells via extracellular vesicles and new development in hair regenerative medicine. Lin HY, Takahashi M, Hatano R, Kinoshita S, Nakazawa Y, Miyai M, Irisawa R, Harada K
⇒DSC細胞が放出する細胞外小胞(EVs)に含まれる特徴的なmiRNAが、毛髪の成長促進や炎症抑制に関わる可能性を示し、S-DSC毛髪再生医療の治療効果向上につながる研究成果を報告しました。
〇Improving the accuracy and applications of hair diameter measurement app using pore position detection algorithms. Aoki S, Kinoshita-Ise M, Fukuyama M, Ogo M, Takagi M, Nishikawa S, Yamazaki M, Miyoshi M, Sugimoto T and Ohyama M
⇒毛穴画像をAI解析し、毛穴の位置を自動で検出する新しい画像解析技術を開発しました。従来は人手を要していた評価作業の効率化と客観性向上が期待され、毛髪や頭皮研究における新たな評価手法として報告されました。

2025年12月,第3回 日本化粧品技術者会学術大会,横浜

〇IDO-Kyn経路はAhRを介して表皮角化細胞の炎症抑制とバリア機能の改善に作用する.辻飛雄馬,髙橋未来,林杏怡,波多野竜登,中沢陽介
⇒DSC細胞などが産生するキヌレニンに着目し、皮膚の炎症やバリア機能への影響を解析しました。キヌレニンがAhRを介して炎症を抑え、バリア機能を高めることを確認し、健やかな肌づくりにつながる新たな知見として報告しました。本発表は優秀口頭発表賞を受賞しました。

2025年12月,日本研究皮膚科学会 第50回年次学術大会,山梨

[一般演題]
〇Elucidation of gene signature predicting the efficacy of autologous dermal sheath cup cell transplantation for male/female pattern hair loss. Kinoshita S, Takahashi M, Nakazawa Y, Ogo M, Harada K, Ohyama M, Niiyama S and Tsuboi R
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究データを解析し、治療効果を予測する重要な6つの遺伝子を特定しました。患者ごとの治療効果を予測し、より効果的な個別化治療につながる可能性が示されました。
〇Morphometrical prediction of immune suppressibility in hair follicle dermal sheath cup cells: implication for cell-based hair loss treatment. Tsuji H, Takahashi M, Lin HY, Hatano R and Nakazawa Y.
⇒DSC細胞が免疫反応を鎮静化する働きを持つことを明らかにしました。さらに、細胞の形態からその働きを予測する評価法を開発し、治療品質の向上や安定化につながる研究成果として発表しました。
〇High migratory activity of dermal sheath cup cells associated with the clinical efficacy of autologous cell-based therapy for pattern hair loss. Ishimatsu-Tsuji Y
⇒S-DSC毛髪再生医療の作用機序を解析し、治療効果の高いDSC細胞に優れた細胞移動能があることを明らかにしました。本研究はJDS Best Paper Award 2024を受賞しており、その受賞講演として研究成果を紹介しました。

2025年11月,第30回 日本臨床毛髪学会学術集会,東京

[シンポジウム2] 毛髪再生医療の新展開と未来
〇Dermal Sheath Cup Cellを用いた毛髪再生療法.原田和俊
⇒毛髪再生医療のシンポジウムで、S-DSC毛髪再生医療の最新の研究成果と臨床成績について紹介しました。DSC細胞が髪の成長を促す仕組みや、細胞外小胞(EVs)を介した新たな作用機序を解説するとともに、実用化後の治療成績や患者の高い満足度、安全性について報告しました。
〇男性型・女性型脱毛症治療における自家毛球部毛根鞘細胞のデータ駆動型解析による効果予測因子探索.木下傑,髙橋未来,中沢陽介,尾郷正志,原田和俊,大山学,新山史朗,坪井良治
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究データを解析し、治療効果を予測する重要な6つの遺伝子を同定しました。本発表は個別化医療や治療効果の向上につながる成果として評価され、平山賞(優秀演題賞)を受賞しました。

2025年10月,第12回 日本細胞外小胞学会学術集会,大阪

〇毛球部毛根鞘細胞を用いた男性型・女性型脱毛症治療における細胞外小胞の機能解析.髙橋未来,林杏怡,波多野竜登,木下傑,中沢陽介,宮井雅史,入澤亮吉,原田和俊
⇒DSC細胞が放出する細胞外小胞(EVs)に着目し、その働きを解析しました。EVsに含まれる特徴的なmiRNAが炎症を抑え、毛髪の成長に関わる細胞の機能を高める可能性が示され、治療効果の向上につながる新たな作用機序として報告されました。

2025年6月,第51回 皮膚かたち研究学会,東京

〇毛穴位置検出アルゴリズムによる毛髪径計測アプリケーションの改良.青木宗一郎,木下美咲,福山雅大,髙木雅哉,西川紗織,三好真未,山﨑まさ子,杉元崇紀,尾郷正志,大山学
⇒毛穴をAIで自動検出する画像解析技術を開発し、毛髪径計測アプリケーションの精度向上を実現しました。毛穴位置情報を活用することで毛髪の計測誤差を大幅に低減できることが示され、脱毛症治療や毛髪研究におけるより正確な評価につながる研究成果として報告されました。

2025年3月,第24回 日本再生医療学会総会,横浜

〇自家毛球部毛根鞘細胞を用いた男性型・女性型脱毛症治療の効果予測マーカーの探索.木下傑,髙橋未来,中沢陽介,尾郷正志,原田和俊,大山学,新山史朗,坪井良治
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究データを解析し、治療効果を予測する遺伝子マーカーの探索を行いました。機械学習を活用して治療効果と関連する重要な遺伝子群を見出し、より効果的な治療法の開発や患者ごとの最適な治療選択につながる可能性が示されました。

2024年6月,第50回 皮膚かたち研究学会,那覇

〇デジタル画像の二値化解析に基づいた新規毛髪径計測アプリケーションの開発.髙木雅哉,木下美咲,福山雅大,青木宗一郎,西川紗織,三好真未,山﨑まさ子,杉元崇紀,尾郷正志,大山学
⇒毛髪画像を自動解析し、毛髪の太さを迅速かつ高精度に測定できる新しいアプリケーションを開発しました。従来法と高い一致性を示しながら解析時間を大幅に短縮できることが確認され、脱毛症治療や毛髪研究における効率的な評価手法として報告されました。

2023年11月,第31回 毛髪科学研究会,東京

[スイーツセミナー]
〇自家毛球部毛根鞘細胞を用いた男性型および女性型脱毛症に対する細胞治療の有用性.原田和俊
⇒S-DSC毛髪再生医療のこれまでの臨床研究成果を総括し、有効性や安全性に加え、効果が期待されやすい患者像について報告しました。特に女性で良好な治療効果と高い満足度が確認され、新たな脱毛症治療の選択肢としての可能性が紹介されました。
〇毛髪再生医療の実用化に向けて資生堂の果たす役割について.尾郷正志
⇒S-DSC毛髪再生医療について、長年の毛髪研究を基盤とした開発の経緯や臨床研究の成果を紹介しました。また、安全性や品質を確保するための細胞製造・評価技術の開発、実用化に向けた取り組みについて報告しました。

2023年6月,第49回 皮膚かたち研究学会,山形

〇デジタル画像の二値化解析に基づいた新規毛髪径計測アルゴリズムの開発.髙木雅哉,木下美咲,福山雅大,青木宗一郎,西川紗織,三好真未,山﨑まさ子,杉元崇紀,尾郷正志,大山学
⇒毛髪画像を自動解析する新たなフォトトリコグラム法を開発しました。従来は時間を要していた毛髪の本数や太さの測定を約1分で実施でき、従来法とも高い一致性を示しました。脱毛症の診断や治療効果を効率よく評価するための新しい解析技術として報告されました。

May 2023, International Societies for Investigative Dermatology Meeting, Tokyo

[一般演題]
〇Efficacy of autologous cell-based therapy for male and female pattern hair loss using dermal sheath cup cells: A single arm, multi-center, confirmatory clinical study. Harada K, Ohyama M, Niiyama S, Irisawa R, Mae K, Mori M, Wakimoto H, Kinoshita-Ise M, Fukuyama M, Hayakawa R, Takagi M, Yamazaki M, Miyoshi M, Nishikawa S, Sato S, Nakazawa Y, Sugimoto T, Ogo M and Tsuboi R
⇒国際皮膚科学会にて、S-DSC毛髪再生医療の検証的臨床研究(第Ⅲ相相当)の結果を報告しました。毛髪の量や太さの改善に加え、患者満足度の高い新たな薄毛治療法の選択肢として、海外の医師や研究者の注目を集めました。
〇A newly invented numerical algorithm adopting digital image binarization solves technical hurdles accompanying phototrichogram and enables labor saving assessment of pictured hairs. Takagi M, Kinoshita-Ise M, Fukuyama M, Ogo M, Aoki S, Nishikawa S, Yamazaki M, Miyoshi M, Sugimoto T and Ohyama M
⇒毛髪画像を自動解析する新たな画像処理アルゴリズムを開発し、フォトトリコグラムによる毛髪評価の効率化について報告しました。従来は多くの時間を要していた毛髪の本数や太さの測定を省力化でき、脱毛症治療の評価精度向上につながる研究成果として発表されました。
[Evening Seminar]
〇Efficacy of autologous cell-based therapy for male and female pattern hair loss using dermal sheath cup cells: A proof of concept and confirmatory phase lll equivalent clinical study. Ohyama M
⇒S-DSC毛髪再生医療の検証的臨床研究結果を国際皮膚科学会(イブニングセミナー)で紹介しました。毛髪の量や太さの改善に加え、高い患者満足度が確認され、特に女性で良好な効果が示されました。新たな薄毛治療の選択肢として国内外の研究者から注目を集めました。

2023年3月,第22回 日本再生医療学会総会,京都

[シンポジウム8]
〇毛球部毛根鞘細胞を用いた男性型・女性型脱毛症に対する細胞治療の研究.坪井良治,原田和俊,大山学,新山史朗,尾郷正志
⇒S-DSC毛髪再生医療の開発経緯から基礎研究、臨床研究までの成果を総括しました。DSC細胞の薄毛部全体への反復投与による効果の持続性を検証する多施設共同臨床研究(第Ⅲ相相当)の進捗や、治療効果を予測する遺伝子研究についても解説しました。
[一般演題]
〇培養自家毛球部毛根鞘細胞を用いた男性型・女性型脱毛症に対する治療効果予測因子の検討.福山雅大,吉田雄三,塚島明希,髙橋未来,山西治代,中沢陽介,岸本治郎
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究データを解析し、治療効果と関連する遺伝子の探索を行いました。その結果、毛乳頭細胞に関連する遺伝子や平滑筋関連遺伝子が治療効果の予測に役立つ可能性が示され、より効果的な治療法の開発につながる研究成果が得られました。

2022年8月,第40回 日本美容皮膚科学会,東京

[シンポジウム7]
〇毛球部毛根鞘細胞を用いた壮年性脱毛症治療の臨床研究.尾郷正志
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究結果をもとに、男性型・女性型脱毛症に対する有効性と安全性について紹介しました。あわせて、治療効果に関連する遺伝子研究や、広範囲への反復投与による効果向上を目指した研究開発の進捗について報告しました。

2022年6月,第48回 皮膚かたち研究学会,Web

〇毛髪カット不要の新規毛髪測定方法の開発.髙木雅哉,木下美咲,福山雅大,尾郷正志,西川紗織,三好真未,杉元崇紀,大山学
⇒髪を切らずに毛髪の状態や特性を測定する新しい手法に関する研究発表です。臨床研究や実臨床で薄毛治療の有効性を非侵襲で計測できることから、研究参加者や患者さんの負担軽減を実現できます。

2022年3月,第21回 日本再生医療学会総会,Web

[シンポジウム23]
〇自家毛球部毛根鞘細胞を用いた壮年性脱毛症に対する細胞治療の臨床研究.坪井良治
⇒S-DSC毛髪再生医療のこれまでの研究成果を総括し、探索的臨床研究(第Ⅱ相相当)で確認された有効性・安全性に加え、実際の治療を想定した検証的臨床研究(第Ⅲ相相当)の進捗を報告しました。また、治療効果に関連する遺伝子の解析結果を紹介し、より効果的な毛髪再生医療の実現に向けた取り組みについて解説しました。

2022年7月,日本組織培養学会 第94回大会,大阪

〇真皮線維芽細胞・細胞老化モデルを用いた植物エキスの抗老化作用評価.宮本章子,先山奈津紀,中沢陽介,柴田貴子,尾郷正志
⇒再生医療研究で得られた細胞老化解析の知見を応用し、ヒト皮膚の線維芽細胞を用いた老化モデルを構築しました。さらにそのモデルを用いて細胞老化や慢性炎症を抑える成分を見出し、皮膚の老化予防につながる可能性を示しました。

2021年11月,第26回 日本臨床毛髪学会学術集会,Web

〇毛球部ニッチを形成するbone morphogenetic proteinはgremlin 1とgremlin 2により制御される.新山史朗
⇒毛髪の成長や毛周期の調節に関わるGREM1とGREM2の働きを解析した結果、それぞれが毛包内の異なる場所で発現していることが確認されました。毛髪の成長を支える仕組みの解明や、S-DSC毛髪再生医療の作用機序の理解につながる研究成果が得られました。
〇毛球部毛根鞘細胞を用いた壮年性脱毛症治療の試み.尾郷正志
⇒S-DSC毛髪再生医療の探索的臨床研究(第Ⅱ相相当)の結果、毛髪の太さや量の改善と良好な安全性が確認されました。さらに、治療効果の持続や向上を目指して開始された検証的臨床研究(第Ⅲ相相当)の取り組みと進捗について報告しました。

2021年3月,第20回 日本再生医療学会総会,Web

〇継代培養における毛球部毛根鞘細胞(DSC)細胞の画像情報解析.木下傑
⇒DSC細胞の培養中の状態を、細胞画像から評価する新しい品質管理手法を検討しました。細胞の形態変化を非破壊で把握できる可能性が示され、安定した細胞製造や治療品質の向上につながる研究成果が得られました。
〇毛球部毛根鞘細胞加工物(S-DSC)の有効性とBMPアンタゴニストの遺伝子発現との相関.辻弓子
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究データを解析した結果、DSC細胞に特徴的なGREM2遺伝子が治療効果と関連することを見出しました。治療効果の個人差を理解し、より効果的な毛髪再生医療の実現につながる研究成果が得られました。

2020年12月,第28回 日本毛髪科学研究会,東京

[イブニングセミナー]
〇毛球部毛根鞘(DSC)細胞を用いた壮年性脱毛症に対する自家細胞治療の安全性と有効性を調べる臨床研究:無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験.坪井良治,新山史朗,入澤亮吉,原田和俊,中沢陽介,岸本治郎
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床試験(第Ⅱ相相当)の結果について、責任医師である東京医科大学の坪井名誉教授が解説しました。毛髪の量や太さの改善が確認され、男女ともに良好な安全性と有効性が示されたことから、新たな毛髪再生治療としての可能性が示されました。
〇Assessment of hair regenerative efficacy of dermal sheath cup cells using hair follicle enriched human reconstituted skin. Yoshida Y, Fukumura K, Wen J, Zhang Q, Mi J, Wu X, Kishimoto J
⇒ヒト頭皮を再現した皮膚モデルを用いてDSC細胞の働きを解析した結果、移植したDSC細胞が毛包に取り込まれ、毛髪を太くする効果が確認されました。また、繰り返し投与による効果向上や、高い発毛効果を持つDSC細胞の特徴についても報告しました。

Oct 2020, The 28th International Society of Hair Restoration Surgery World Congress, Web

〇Safety and efficacy of autologous cell-based therapy for male and female pattern hair loss using dermal sheath cup cells – A randomized placebo-controlled double-blinded dose-finding clinical study. Tsuboi R, Niiyama S, Irisawa R, Harada K, Nakazawa Y, Kishimoto J
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床試験結果を世界の植毛・毛髪研究の専門家に向けて報告しました。毛髪の量や太さの改善と良好な安全性が確認され、新たな毛髪再生治療としての可能性が示されました。

2020年5月,第19回日本再生医療学会総会,Web

[一般演題]
〇毛球部毛根鞘(DSC)細胞を用いた壮年性脱毛症に対する自家細胞治療の安全性と有効性臨床試験報告.坪井良治,新山史朗,入澤亮吉,原田和俊,中沢陽介,岸本治郎
⇒DSC細胞を用いた自家細胞治療の臨床試験(第Ⅱ相相当)の結果について発表しました。毛髪の太さや量の改善が確認され、重篤な副作用も認められなかったことから、新たな毛髪再生治療としての可能性が示されました。
〇ヒト毛包を含む再構成皮膚を用いた毛球部毛根鞘(DSC)細胞の毛髪再生能の評価.吉田雄三,松崎貴
⇒ヒト頭皮を再現した再構成皮膚モデルを用いてDSC細胞の働きを解析した結果、移植したDSC細胞が毛包周囲や毛包内へ移動することが確認されました。S-DSC毛髪再生医療の作用メカニズムの解明や治療効果の向上につながる研究成果として報告されました。
[共催学術セミナー25 自家毛球部毛根鞘細胞(S-DSC)を用いた壮年性脱毛症の細胞治療]
〇自家毛球部毛根鞘細胞(S-DSC)を用いた壮年性脱毛症に対する細胞治療の臨床研究結果について.坪井良治
⇒S-DSC毛髪再生医療の臨床研究の結果について、東京医科大学の坪井名誉教授が解説しました。DSC細胞の注入により毛髪の太さや量の改善が確認され、重篤な副作用も認められなかったことから、新たな毛髪再生治療としての有効性と安全性が示されました。
〇ヒト毛球部毛根鞘細胞の特性解析;GREM2を中心に.新山史朗
⇒DSC細胞の遺伝子発現を解析し、特徴的な遺伝子群を同定しました。GREM2がDSC細胞の性質の維持に関わる可能性が示され、S-DSC毛髪再生医療の品質評価や作用機序の解明につながる研究成果が得られました。
〇資生堂の毛髪再生事業に向けた取組み.尾郷正志
⇒S-DSC毛髪再生医療の実用化に向け、資生堂細胞加工培養施設(SPEC)における品質管理や培養・輸送体制の構築について紹介しました。安全で安定した細胞製造を通じて、薄毛に悩む人々へ新たな治療選択肢を届けるための取り組みが報告されました。

2018年11月,第23回 日本臨床毛髪学会学術集会,東京

[一般演題]
〇ヒト毛球部毛根鞘組織における遺伝子発現プロファイルの解析.新山史朗
⇒DSC組織の遺伝子発現を解析し、GREM2をはじめとするDSC細胞に特徴的な遺伝子群を同定するとともに、S-DSC毛髪再生医療の作用機序や治療効果との関連について新たな知見を発表しました。
[アフタヌーンセミナー]
〇自家DSC細胞を用いた細胞療法による脱毛症治療の実現に向けて.岸本治郎
⇒自家DSC細胞を用いた脱毛症治療の実現に向けて、DSC細胞が毛成長を支える仕組みや、これまでに得られた基礎研究の成果を紹介しました。あわせて、大学病院と連携して進められている臨床研究の実施体制や毛髪再生医療の実用化に向けた取り組みを解説しました。

Oct 2017, 10th World Congress for Hair Research, Kyoto

[一般演題]
〇Gene expression profiling of the intact dermal sheath cup of human hair. Niiyama S
⇒ヒト毛包のDSC細胞に特有の遺伝子発現を解析し、毛髪の成長や再生に関わる特徴を明らかにするとともに、S-DSC毛髪再生医療の作用メカニズムの理解や治療効果向上につながる知見を発表しました。
[Luncheon Seminar 3; Hair Follicle Regeneration, “Basic and Clinical Translation”]
〇Autologous cell-based therapy for hair loss using Dermal Sheath Cup Cells (DSCC). Basic concept and clinical research study in Japan. Kishimoto J
⇒国際毛髪学会の毛髪再生医療セミナーにおいて、DSC細胞が髪の成長を助ける仕組みや臨床研究の進捗、安全な治療を実現するための細胞培養・品質管理体制を紹介し、新たな毛髪再生治療の実用化に向けた取り組みを世界の毛髪研究者へ発信しました。

2016年11月,第21回 日本臨床毛髪学会学術集会,横浜

[特別セッション 毛髪再生の臨床試験]
〇培養毛球部毛根鞘細胞(DSCC)を用いた毛髪再生臨床試験.坪井良治
⇒DSC細胞を用いた毛髪再生医療について、その効果や安全性、臨床研究の計画と開発状況を紹介し、日本の再生医療等安全性確保法下での本格的な臨床研究を通じた、新しい薄毛治療の実用化に向けた取り組みについて解説しました。
〇毛球部毛根鞘細胞(DSCC)の細胞特性とCPC施設における細胞培養加工.岸本治郎
⇒DSC細胞の特徴や発毛を支える仕組み、安全性に加え、治療用の細胞を培養・加工する施設(CPC)の運営体制や品質管理の取り組みなど、毛髪再生医療の実用化に向けた開発状況を紹介しました。
[一般演題]
〇培養ヒト毛球部毛根鞘細胞のヒト皮膚内での挙動.出田立郎
⇒注入されたDSC細胞が毛包へ遊走して毛乳頭に取り込まれることを確認し、S-DSC毛髪再生医療の作用メカニズムの一端を明らかにしました。本演題は優れた研究発表として高く評価され、平山賞(最優秀演題賞)を受賞しました。

2016年3月,第15回日本再生医療学会総会,大阪

〇毛球部毛根鞘由来細胞の継代による変化.辻弓子,吉田雄三,相馬勤,岸本治郎
⇒S-DSC毛髪再生医療で使用するDSC細胞は、培養を重ねても細胞の異常や腫瘍化につながる兆候を示さず、安定した状態を維持することが確認され、その安全性や品質を支える重要な研究成果を発表しました。

Oct 2015, 9th World Congress for Hair Research, Miami

〇Characterization of dermal sheath cells, and its effect to capillary blood vessels in hair follicle. Yoshida Y, Soma T, Matsuzaki T, Kishimoto J
⇒毛根鞘(DS)細胞の働きを解析した結果、膜糖タンパク質であるCD36を発現する一部の細胞が毛細血管の形成や維持に関与し、毛髪の成長サイクルを支える可能性が示されるなど、新たな作用メカニズムにつながる研究成果を発表しました。
〇New insight of androgenetic alopecia: The influence of hair density and hair diameter to the appearance and progression of baldness. Nakazawa Y, Ishino A, Iwabuchi T, Suzuki J, Tajima M, Kishimoto J
⇒壮年性脱毛症では、髪の本数の減少よりも毛包の縮小による毛髪のうぶ毛化が薄毛の見た目に大きく影響することを明らかにし、毛髪再生医療において、毛髪の太さを改善することの重要性を示しました。

2015年3月,第14回日本再生医療学会総会,横浜

[ランチョンセミナー11 細胞移植による脱毛症治療に向けた取り組みの最前線]
〇毛球部毛根鞘細胞を用いた脱毛治療の基礎と臨床.Rolf Hoffmann
⇒毛髪の成長に重要な役割を果たすDSC細胞を用いた毛髪再生医療について、患者自身の細胞を培養して薄毛部位へ移植する治療デザイン、欧州でのフェーズⅠ臨床試験の結果、今後の展望について、レプリセル社のチーフメディカルオフィサーであるロルフ・ホフマン博士が解説しました。
〇新法下での再生医療の取組み.岸本治郎
⇒薄毛に悩む人たちに新たな治療法の選択肢を提供するために、大学病院を中心とする臨床研究体制の構築、細胞培養施設の整備状況など、DSC細胞を用いた毛髪再生医療の実用化に向けた取り組みや開発構想について紹介しました。

臨床研究論文

タイトル 要 約

Autologous cell-based therapy for male and female pattern hair loss using dermal sheath cup cells: A randomized placebo-controlled double-blinded dose-finding clinical study

Ryoji Tsuboi et al., J Am Acad Dermatol. 2020 Jul;83(1):109-116.

自己毛球部毛根鞘細胞を用いた治療は、毛髪の再生に効果があることが示され、特定の用量でその効果が顕著であることが確認されました。この治療法は、脱毛症の新しい治療オプションとして有望であると結論付けられています。

Efficacy of autologous dermal sheath cup cell transplantation in male and female pattern hair loss: A Single-Arm, Multi-Center, phase III equivalent clinical study

Kazutoshi Harada et al., J Dermatol. 2023 Dec;50(12):1539-1549.

この治療法は毛髪再生に効果的であり、安全性も確認されました。自己細胞を利用した治療法の新たな選択肢として期待されています。

Long-term outcomes of autologous dermal sheath cup cell transplantation for female and male pattern hair loss: sustained consistent safety profile and sequential improvement to enhance patient satisfaction. (in review)

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基礎研究論文

タイトル 要 約

High migratory activity of dermal sheath cup cells associated with the clinical efficacy of autologous cell-based therapy for pattern hair loss

Yumiko Ishimatsu-Tsuji et al., J Dermatol Sci. 2024 Jan;113(1):26-33.

この研究では、毛球部毛根鞘細胞の移動能力が毛髪再生に寄与していることが確認され、治療の効果を高める要因として注目されています。

Changes in the Expression of Smooth Muscle Cell-Related Genes in Human Dermal Sheath Cup Cells Associated with the Treatment Outcome of Autologous Cell-Based Therapy for Male and Female Pattern Hair Loss

Yuzo Yoshida et al., Int J Mol Sci. 2022 Jun 27;23(13):7125.

この研究は、脱毛症の治療において、毛球部毛根鞘細胞の平滑筋細胞関連遺伝子の発現が治療効果に大きく関与していることを示しています。これにより、治療効果を向上させるための新しいアプローチが期待されます。

Gene Expression Profiling of the Intact Dermal Sheath Cup of Human Hair Follicles

Shiro Niiyama et al., Acta Derm Venereol. 2018 Jul 11;98(7):694-698.

この文献は、毛包の基底部にある毛球部毛根鞘細胞が独自の遺伝子発現パターンを持ち、毛包の成長や維持に重要な役割を果たしていることを示しています。これにより、毛髪再生医療や脱毛症治療の新たなアプローチに繋がる可能性が示唆されています。

Hair Regeneration Methods Using Cells Derived from Human Hair Follicles and Challenges to Overcome

Ons Ben Hamida et al., Cells. 2024 Dec 25;14(1):7.

毛包由来細胞を利用した毛髪再生療法が将来的に脱毛症治療の重要な選択肢になる可能性を示していますが、細胞の品質管理、生存率向上、免疫反応の抑制、コスト削減など、実用化には新しいアプローチが必要と考えられています。

Effective and economical cell therapy for hair regeneration

Jong-Hyuk Sung., Biomed Pharmacother. 2023 Jan:157:113988.

再生医療技術を活用してコスト効率を高めながら、毛髪再生の効果を最大化する方法を提案しています。このアプローチは、広範囲な実用化に向けた可能性を示しています。

Regeneration Potential of Human Dermal Sheath Cells Cultured Under Physiological Oxygen

Koji Kanayama et al., Tissue Eng Part A. 2020 Nov;26(21-22):1147-1157.

毛球部毛根鞘細胞を低酸素環境で培養すると、その再生能力が向上し、毛髪再生の効果があることを示しています。これは、将来的に効果的な脱毛症治療の一環として利用される可能性が高いことを論じています。

Cultured peribulbar dermal sheath cells can induce hair follicle development and contribute to the dermal sheath and dermal papilla

Kevin J McElwee et al., J Invest Dermatol. 2003 Dec;121(6):1267-75.

毛球部毛根鞘細胞が毛包の形成や構造維持に重要な役割を果たしていることを示しています。これにより、毛髪再生医療における新しい治療法の開発に大きな可能性があると考えられます。

Cell movement in the hair follicle dermis – more than a two-way street?

Colin A B Jahoda., J Invest Dermatol. 2003 Dec;121(6):ix-xi.

毛包内の細胞間の相互作用や細胞の動きが、組織修復や毛髪の成長や維持、さらには毛包の再生に寄与している可能性を示唆しています。これらの知見は、毛髪再生や皮膚治療の分野における新たな治療法の開発など、応用の可能性を示しています。

De Novo Production of Dermal Papilla Cells during the Anagen Phase of the Hair Cycle

Woo Y Chi et al., J Invest Dermatol. 2010 Nov;130(11):2664-6.

この研究は、毛髪の成長期において毛包周囲の毛球部毛根鞘細胞から毛乳頭細胞が新たに産生されるプロセスを解明しました。このプロセスは、毛髪の成長を支える重要なメカニズムであり、毛髪再生医療の進展に向けた新しい知見を提供しています。

Contact between dermal papilla cells and dermal sheath cells enhances the ability of DPCs to induce hair growth

Mikaru Yamao et al., J Invest Dermatol. 2010 Dec;130(12):2707-18.

この研究は、毛乳頭細胞と毛球部毛根鞘細胞の接触が毛髪成長を促進することを明らかにしました。これにより、毛髪再生医療における新しい治療法の可能性が広がります。

Hair follicle dermal stem cells regenerate the dermal sheath, repopulate the dermal papilla, and modulate hair type

Waleed Rahmani et al., Dev Cell. 2014 Dec 8;31(5):543-58.

この研究は、毛包の間葉系幹細胞が毛髪の成長や種類の調節に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。これにより、毛髪再生医療や脱毛症治療の新しいアプローチが期待されています。

Plasticity and cytokinetic dynamics of the hair follicle mesenchyme: implications for hair growth control

Desmond J Tobin et al., J Invest Dermatol. 2003 Jun;120(6):895-904.

この研究は、毛包間葉系細胞の可塑性と細胞動態は、毛髪成長を制御する重要な要素であり、毛髪成長を促進することを明らかにしました。これらの特性を活用することで毛髪再生医療や脱毛症治療の新しいアプローチの可能性を示しています。