FAGAは、女性にみられる進行性の薄毛を説明する言葉として広く使われてきました。薄毛の症状は、生え際が大きく後退するよりも、頭頂部から前頭部にかけて比較的広い範囲で髪の密度が少しずつ低下することが多いとされています。
「FAGA(女性の男性型脱毛症)」という言葉で普及していますが、現在では研究が進み、女性の薄毛は、男性ホルモン以外の要因でも生じることがわかり、国際的に「FPHL(女性型脱毛症)」という新しい概念の呼び方が用いられることが増えています。
適切な対策には、まずは症状の特徴と、他の脱毛症との違いを正しく把握することが大切です。FPHL/FAGAの症状や原因を詳しく解説するとともに、いくつかの治療の選択肢について整理します。さらに、新たな治療法として2024年7月に実用化された「S-DSC毛髪再生医療」についても解説します。
全体の要点
- FAGAとFPHLの違いと特徴
- 薄毛が進行する主な要因とホルモンの関係
- ガイドライン推奨の治療の選択肢
- 2024年7月に実用化された「S-DSC毛髪再生医療」の仕組み
FAGAとは?女性に多い薄毛のひとつ
FAGAとは「Female Androgenetic Alopecia(女性の男性型脱毛症)」の略で、女性にみられる進行性の薄毛を説明する言葉として使われてきました。ただし、女性の薄毛は男性のAGAと同じ仕組みだけで説明できない場合があり、現在はFPHL(女性型脱毛症)という表現が用いられることが増えています。本記事では、一般的に知られているFAGAという表現も用いながら、医学的にはFPHLを中心に説明します。
FAGAの主な症状
FAGAでは、生え際や後頭部の毛髪は比較的保たれたまま、頭頂部から前頭部、分け目周辺にかけて毛髪密度が低下することが多いとされています。びまん性に薄く見えることがありますが、頭頂部から前頭部、分け目周辺に変化が目立ちやすいのが特徴です。
分け目の地肌が目立つ、トップのボリュームが出ない、髪を結んだときの毛束が細くなったというような変化が、緩やかに進行することが多くみられます。
また、シャンプー時やドライヤー時の抜け毛増加をきっかけに気づく方も多く、髪のハリ・コシの低下を伴う場合もあります。
FAGAとFPHL(女性型脱毛症)の違い
女性の進行性の薄毛は「FAGA(女性の男性型脱毛症)Female Androgenetic Alopecia」という言葉が普及しています。これは、以前は男性ホルモンの影響で生じる“AGAの女性版”と考えられていたことが理由で、この呼び方が使われていました。現在は研究が進み、女性の薄毛は男性ホルモンの関与だけでは病態の違いが説明できず、他の要因で生じることがわかってきました。
FAGAは、女性の薄毛を“女性に起こるAGA”として説明する際に広く使われてきた言葉です。一方、女性の薄毛は男性ホルモンの影響だけでは説明できない場合もあるため、現在はFPHL(女性型脱毛症)という、より中立的な呼び方が用いられることが増えています。(以下、FPHL/FAGAと表記)
FPHL/FAGAの主な症状は、頭頂部を中心に全体的な毛髪の密度が少しずつ低下していくパターンで進行することが特徴です。自覚しやすい見た目の変化として、初期は分け目が目立つ、トップのボリュームが出ないなどの症状から始まり、進行すると髪の毛全体が細くなり、つむじ周辺や分け目の地肌が透けて見えるようになります。
「女性のAGA」と「男性のAGA」はどう違う?
いわゆる「女性のAGA」(FPHL/FAGA)と「男性のAGA」は、どちらも進行性の脱毛症ですが、薄くなる場所や進行の仕方に違いがあります。
男性のAGAでは、生え際の後退や頭頂部の脱毛が目立ち、進行すると広範囲で毛髪が失われることがあります。一方、女性では生え際が保たれたまま、頭頂部から前頭部、分け目周辺にかけて比較的広い範囲で毛髪密度が低下することが多いとされています。男性の薄毛に多くみられるように生え際が大きく後退することや、完全に髪が抜け落ちるような重度の状態にまで進行することは、日本人女性では極めてまれであると報告されています。*1
また、男性のAGA治療で広く使われるフィナステリドやデュタステリドは、妊娠中の女性や妊娠の可能性がある女性には使用できません。女性の薄毛治療で推奨される治療は、ミノキシジル外用薬など選択肢が限られています*2。
比較項目 |
女性のFPHL/FAGA |
男性のAGA |
|---|---|---|
薄毛の現れ方 |
頭頂部・分け目を中心に全体的に薄くなる |
生え際や頭頂部から局所的に進行 |
生え際の後退 |
比較的少ない |
よくみられる |
進行後の状態 |
完全な脱毛はまれ |
広範囲の脱毛に至ることがある |
主な治療薬 |
ミノキシジル外用薬など |
フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用薬など |
その他の脱毛症について
女性の薄毛や抜け毛は、FPHL/FAGA以外にもさまざまな脱毛症があります。見た目だけでは区別しにくい場合もあるため、症状の出方や経過、頭皮症状、全身症状を含めて確認することが大切です。それぞれの原因によって対処法が異なります。そこで、似た症状を示す他の脱毛症の特徴を以下の表にまとめました。
似た症状を示す脱毛症
脱毛症・状態 |
主な特徴 |
FPHL/FAGAとの違い |
|---|---|---|
牽引性脱毛症 |
髪を強く結ぶ習慣などが原因 |
生え際や結ぶ部位など負荷がかかる場所に出やすい |
脂漏性皮膚炎など頭皮疾患による脱毛 |
かゆみ・赤み・フケを伴う |
頭皮炎症の治療が優先 |
|
休止期脱毛症 |
出産、発熱、急激なダイエット、栄養不足、強いストレスなどの2〜3か月後に抜け毛が増えることがある 産後に一時的に抜け毛が増える「分娩後脱毛症」は、急性休止期脱毛症のひとつである |
比較的急に頭部全体の抜け毛が増えることがあり、原因への対応で落ち着く場合がある 分娩後脱毛症に関しては、時間が経過することで落ち着くことが多い |
円形脱毛症 |
境界明瞭な脱毛斑、びまん性に出ることもある |
自己免疫の関与が考えられ、治療方針が異なる |
甲状腺疾患・鉄欠乏など |
全身症状を伴うことがある |
原因疾患の検査・治療が必要 |
薄毛の原因はFPHL/FAGAだけではありません。円形脱毛症、産後の分娩後脱毛症、牽引性脱毛症、甲状腺疾患や鉄欠乏性貧血に伴う脱毛など、複数の疾患が似た症状を示すことがあります。自己判断せず、医療機関での受診が大切です。
FPHL/FAGAの進行パターン
FPHL /FAGAは緩やかに進行することが多く、初期・中等度では見え方が異なります。日本人女性の特徴に合わせた分類も知ることで、自身の状態を把握しやすくなります。
「分け目が目立つ」「トップのボリュームが出ない」は初期のサイン
初期段階では、分け目の地肌が以前より目立つようになった、トップがふんわり立ち上がらないなどの変化が現れやすいとされています。正面から鏡を見たときよりも、頭頂部を上から撮影した写真で気づくことも少なくありません。
「頭頂部の地肌が透ける」「髪が細くなった」などの中等度の特徴
FPHL/FAGAが進行すると、頭頂部の地肌が広い範囲で透けて見えるようになり、髪一本一本も細くなっていきます。その理由は、ヘアサイクルの成長期が短くなることで、太く長く育つ前に抜けてしまう毛が増えるためです。
「完全に髪が抜けてしまうの?」という不安を持ったら早めの受診を
男性のAGAと違い、FPHL/FAGAでは前頭部の生え際は比較的保たれることが多く、完全に毛がなくなる状態に至るケースはまれとされています。ただし、そのまま対策をしないと薄毛の進行は続くため、進行を抑制するために早めに医療機関で受診することが重要とされています。
日本人女性の薄毛評価に適した「資生堂分類(6段階)」とは
従来、女性の薄毛評価には欧米で開発されたLudwig(ルードヴィッヒ)分類(3段階)が用いられてきました。しかし、Ludwig分類の最も重い状態(Type III)のような重度の脱毛は日本人女性には極めてまれであるため、軽度〜中等度の変化を正確に把握するには不向きな面がありました。そこで資生堂の研究チームは、慶應義塾大学との共同研究により、日本人女性特有の薄毛の進行パターンをより細かく把握できる6段階の評価法「資生堂分類」を開発しました。*1
この「資生堂分類」は、頭頂部の地肌の見え方について、ステージ1(薄毛なし)からステージ6(重症)までの6段階の標準写真を用意し、実際の頭皮と視覚的に比較することで進行度を判定します。日本人女性に多い、頭頂部を中心に少しずつ髪の密度が低下していく薄毛を評価するのに適しています。初期段階の小さな変化も捉えやすく、治療効果をモニタリングしやすい点が特徴です。
上記で説明した症状は、この資生堂分類では、ステージ2 ~3が軽症(初期症状)、ステージ3~4が中等度、ステージ4以上が重症とされています。
FPHL/FAGAを引き起こす主な要因
FPHL/FAGAの原因はまだ完全には解明されていませんが、加齢、体質、ホルモン環境、遺伝的要因などが関与すると考えられています。一方、睡眠不足や栄養不足、強いストレスなどは休止期脱毛症や髪・頭皮環境の変化に関わることがあるため、FPHL以外の原因も含めて確認することが大切です。
女性ホルモン(エストロゲン)の変化
エストロゲンは毛周期や髪の状態に関与すると考えられています。更年期前後にはホルモン環境が大きく変化するため、抜け毛や髪のボリューム低下を感じることがあります。ただし、女性の薄毛の原因は単一ではなく、年齢や体質など複数の要因が関係するとされています。
男性ホルモン(DHT)の影響
女性型脱毛症では、男性型脱毛症と異なり、男性ホルモンの関与ははっきりしていません。男性ホルモンである“アンドロゲン”との関連が示唆される症例がある一方で、関連が認められない症例も報告されています*3。FPHLの病態メカニズムは複雑で、現在も完全には解明されていません。
また日本人女性の頭皮では、太毛の割合の減少と毛包単位あたりの毛数の減少が、主な変化として報告されています。*1
遺伝的な要因
若年発症のFPHLでは、家族歴を有するなど遺伝的な要因を示唆する報告がありました*4。ただし遺伝的な要因だけで発症が決まるわけではなく、年齢や体質、ホルモンバランスの変化*3など複数の要因が関係すると考えられています。
ストレスを溜め込みやすい生活習慣
強いストレス、睡眠不足、極端なダイエットによる栄養不足などがあると、生活リズムや栄養状態が乱れやすくなります。このような変化は髪や頭皮環境にも影響する可能性があるため、抜け毛が気になる場合は生活背景も含めて見直すことが大切です。
- 慢性的な睡眠不足
- 亜鉛、鉄、ビタミンB群などの摂取不足
- 短期間で体重を落とす無理なダイエット
- 強い牽引を伴うヘアスタイルの常用
FPHL/FAGAの主な治療
FPHL/FAGAの治療は、主にガイドラインで推奨されている治療や、医師の判断で他の選択肢を組み合わせる場合もあります。さらに再生医療という新しい選択肢も加わりました。
ガイドラインにて推奨されている治療
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、女性に対してミノキシジル外用薬(1%)が強く推奨(推奨度A)されています。頭皮の血流改善と毛母細胞の活性化を通じて、成長期を延長する作用が報告されています。*2
効果実感までには少なくとも6か月程度の継続が必要*5とされ、使用を中止すると効果も徐々に失われていく点に留意が必要です。
医師の判断で検討されることがある治療
標準治療で十分な効果が得られない場合や、体質によって上記の治療薬が合わない場合には、医師によって別の選択肢が検討されることがあります。例えば、抗アンドロゲン作用のあるスピロノラクトン内服や、成長因子や栄養素を頭皮に直接注入するメソセラピーなどが挙げられます。
スピロノラクトンなど抗アンドロゲン作用をもつ薬剤は、一部の医療機関で検討されることがあります。ただし、通常のFPHLに対する標準治療とは位置づけられておらず、多毛、月経異常、男性化徴候など高アンドロゲン状態が疑われる場合に、医師が慎重に判断する治療と考えられます。
また成長因子や各種成分を頭皮へ注入する治療は、一部の医療機関で自由診療として提供されています。ただし、使用する製剤や方法は医療機関ごとに異なり、標準化された治療とは言いにくい面があります。2017年版ガイドラインでは、成長因子導入および細胞移植療法は、慎重な位置づけとされています。これらの治療は一部の医療機関でいずれも自由診療として提供されていますが、使用する製剤や方法は医療機関ごとに異なり、標準化された治療とは言いにくい面があります。副作用の可能性や妊娠・授乳中の使用制限などについて、事前に医師とよく相談する必要があります。
ガイドラインにおいて「推奨度C1(行ってもよい)」とされているアデノシン外用薬も選択肢の一つです。アデノシンは毛髪の成長を促す因子(FGF-7)に働きかける成分であり、標準治療の補助として用いられることや、副作用などで他の外用薬が使えない場合などに医師から提案されることがあります。
新しい選択肢:S-DSC毛髪再生医療
2024年7月、自家細胞を用いたS-DSC毛髪再生医療が実用化されました。後頭部から採取した自身の細胞を培養し、薄毛が気になる部位へ注入する治療です。
治療法 |
位置づけ |
特徴 |
|---|---|---|
ミノキシジル外用(1%) |
ガイドライン推奨度A(行うよう強く勧める) |
効果実感までに少なくとも6か月程度の継続が目安。使用を中止すると効果が徐々に失われる |
LED・低出力レーザー |
ガイドライン推奨度B(行うよう勧める) |
医療機関や機器により提供状況が異なる |
アデノシン外用 |
ガイドライン推奨度C1(行ってもよい) |
主に標準治療の補助や、他の外用薬が使えない場合の代替として使用 |
S-DSC毛髪再生医療 |
2024年7月実用化 |
後頭部から採取した自身の細胞(自家細胞)を培養・注入。毎日の服薬・外用を前提としない点が特徴。ただし、追加治療や経過観察の要否は医師が判断。 |
スピロノラクトン内服 |
医師の判断による自由診療 |
副作用の可能性あり、妊娠・授乳中の使用制限がある |
メソセラピー |
医師の判断による自由診療 |
副作用の可能性あり、妊娠・授乳中の使用制限がある |
FPHL/FAGAの治療を選ぶときに知っておきたいこと
FPHL/FAGA の治療は即効性ではなく、継続性や長期的な視点で選ぶことが重要です。費用や副作用も含めて、全体像を理解したうえで判断する必要があります。
治療の特徴や継続性
ミノキシジル外用は、使用を中止すると効果も徐々に減弱していくため、基本的には長期継続が前提となります。
一方、S-DSC毛髪再生医療は自身の細胞を用いた一連の治療プロセスで完結するため、治療後、毎日の服薬・外用を前提としません。また追加治療や経過観察の要否は医師が判断します。
治療を選ぶ際の注意点や副作用
主な治療の副作用として、以下のような点が報告されています。
- ミノキシジル外用:頭皮のかゆみ・かぶれ、初期脱毛
- ミノキシジル内服:動悸、むくみ、多毛など全身性の副作用(※厚生労働省の承認なし)
また男性向けの治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは女性では有効性が確立しておらず、妊娠時の胎児への影響も懸念されるため、女性には行うべきではない治療とされています。女性向けの薬剤選択肢は男性より限られています。
FPHL/FAGAの治療の新しい選択肢「S-DSC毛髪再生医療」
「S-DSC毛髪再生医療」は、最先端の毛髪科学研究を行う大学病院と資生堂が、10年以上の年月をかけて開発した治療です。2024年7月に実用化されており、現在は提携医療機関で治療を受けることができます。
自分のDSC細胞から発毛を促すS-DSC毛髪再生医療の仕組み
S-DSC毛髪再生医療では、毛包の根元にあるDSC細胞(毛球部毛根鞘細胞)を後頭部から少量採取し、6週間の培養・品質試験を経て、薄毛が気になる部位へ細胞加工製剤として注入します。自分自身の細胞のため拒絶反応を起こしにくいという点も注目されている理由の一つです。
臨床試験で確認された治療の効果
臨床研究では、進行性疾患であることを踏まえ、「改善」と「変化なし(予防効果)」を合計した割合も評価されています。この「改善」と「変化なし」の合計の割合(「改善または維持」の割合)は女性では75.0%、男性では41.2%と報告されています。年齢別では、42.5歳未満で53.0%、42.5歳以上で63.9%という結果が報告されています。*6
女性の薄毛治療の選択肢が限られる現状において、女性で良好な反応傾向が報告されたことは、FPHL/FAGAに悩む方にとって意義のあるデータといえます。

こんな症状が続いたら医療機関へ
以下のような変化が数か月以上続く場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
- 分け目や頭頂部の地肌が以前より目立つ
- 髪を結んだ毛束が明らかに細くなった
- 抜け毛が増え、その状態が長引いている
- 更年期症状とあわせて髪の変化を感じる
「S-DSC毛髪再生医療」を受けられる医療機関
「S-DSC毛髪再生医療」は、複数の大学病院やクリニックで提供されています。採用施設に関してはこちらのページでご確認いただけます。
<採用施設のページへ:https://www.s-dsc.com/facilities/>
よくある質問
Q. FAGAとFPHLは同じものですか?どちらが正しい呼び方ですか?
A. 一般にはFAGAという言葉も使われますが、医学的にはFPHL(女性型脱毛症)という表現が用いられることが増えています。本記事ではFPHLを中心に説明しています。
Q. FAGAは何科を受診すればいいですか?
A. 皮膚科、もしくは薄毛・毛髪治療を専門に扱うクリニックが一般的です。甲状腺疾患や貧血など他の疾患の可能性もあるため、血液検査を含む診察ができる医療機関が望ましいとされています。診療科の選択は自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。
Q. FAGAは自然に治りますか?放置するとどうなる?
A. FAGAは進行性とされており、自然に元の状態へ戻ることは期待しにくいと考えられます。分け目の広がりやボリューム低下が続く場合は、早めに医療機関で受診することが重要です。
Q. FAGAの治療は保険適用されますか?
A. FPHL/FAGAの治療は原則として保険適用外の自由診療となります。費用や治療内容は医療機関ごとに異なるため、各医療機関に事前に確認することが大切です。
Q. ミノキシジルを使えない場合、他にどんな選択肢がありますか?
A. 副作用や体質などによりミノキシジルが使えない場合には、低出力レーザー、アデノシン外用、自由診療の再生医療などが候補になることがあります。新たな女性の薄毛治療の選択肢として登場した自家細胞を用いた「S-DSC毛髪再生医療」などが検討されます。治療にあたっては各医療機関で十分ご相談ください。
まとめ
FPHL/FAGAは、頭頂部から前頭部、分け目周辺にかけて毛髪密度が徐々に低下する女性の進行性の薄毛です。原因は完全には解明されていませんが、加齢や体質、ホルモン環境など複数の要因が関係すると考えられています。頭頂部や分け目を中心に少しずつ進むため、早めに医療機関に相談することをお勧めします。
ミノキシジル外用などの治療に加え、2024年7月には自家細胞を用いたS-DSC毛髪再生医療が実用化され、女性の薄毛に対する新しい選択肢として注目されています。信頼できる医療機関に相談することが、適切な治療選択の第一歩となります。







