毎日のシャンプーは逆効果?薄毛対策に必要な洗髪の真実
化粧品メーカーは商品の販売促進のため、一般的に1日1回の洗髪を推奨しています。
しかし、私はシャンプーを使った洗髪は週に2〜3回が適切だと考えています。
毎日洗髪したい方には、湯洗いとトリートメントを併用し、シャンプーは週2回程度に抑えることをおすすめします。
40名の女性を対象にした研究によれば、シャンプー後に頭皮の皮脂が元の量に戻るまでに1日かかることがわかりました。特に前頭部や頭頂部の皮脂分泌は側頭部や後頭部の約2倍で、季節による差はほとんどないと報告されています。このことから、1日2回以上の洗浄剤を使用する洗髪は、頭皮の乾燥を招く可能性があります。
日本は湿度が高いため、汗をかく仕事をしている方は、洗浄剤を使わないシャワー浴や湯洗いを1日1回行うことが必要かもしれませんが、シャンプーは週に2〜3回で十分だと考えています。
さらに重要なのは、頭皮への影響です。
毛髪は頭皮の深部にある毛球部で生成され、頭皮が乾燥して荒れていると、生成される毛髪が細くなり、寿命も短くなる可能性があります。炎症がある場合は脱毛の原因にもなります。例えるなら、「鉢植えの花は土壌が良くないと美しい花は咲かない」ということです。私の40年以上の臨床経験から、最近の若い女性の髪が細くなっていると感じています。美容師や理容師に尋ねても同様の意見が多く、昔は黒々とした太い髪の女性が多かったと感じます。統計的な裏付けはありませんが、実感です。
したがって、洗髪後の頭皮ケアは非常に重要です。自分の頭皮が油っぽいと思い込んでいる女性が多いですが、実際には乾燥していることが多く、乾性のフケを湿性のフケと誤解して、さらに洗髪を重ねて症状を悪化させているケースもあります。手を洗った後にハンドクリームを塗るように、洗髪後には頭皮にも保湿クリームやオイル(椿油、オリーブ油など)を塗ることをおすすめします。
